平和教育アニメーション制作の、ビープロダクションです。
代表、高部優子は、鬼退治をしたくない桃太郎、ペンギンとアザラシの登場のジョニー&パーシーなど、平和、紛争解決、ホーポノポノ、トランセンド、私メッセージなどに関する人形アニメーションを監修・制作しています。
私たちのまわりにあるケンカやもめごと。
その解決方法やコミュニケーションの方法をわかりやすく伝えるアニメーションとその解説書です。
私メッセージとは?
自分の「本心」をきちんとつかみ、それを他者に伝える方法の一つに、「私メッセージ」があります。
ところが、「要望」となると、自分の思うように(都合のよいように)他者に変わってほしいという「あなたメッセージ」になっていることが多いものです。
「あなたメッセージ」は攻撃的で紛争をこじれさせることもしばしばです。
それに対し、「私メッセージ」は、自分を主語にし、自身の気持に丁寧に焦点を当てながら、どうしたいかを伝えようとするものです。
「私メッセージ」の方法
1.事実を確認する
2.「私は」で始まる、自分の気持ちを表現する
3.建設的・具体的な提案をする
例えば、 子どもが門限をやぶって夜遅くに帰ってきた。親が玄関で怒っている。 親「ちゃんと門限を守りなさい!」 子「ほっといてよ!」 「門限を守れ」「ほっといて」というのは、「要望」です。けれど、親は時間通りに帰ってきさえすればそれでいのでしょうか。子どもはほんとうに親にかかわってほしくないのでしょうか。
たとえば、もう少し掘り下げて考えてみると、親の側には「夜遅くなると何かあったのではないかと心配だ」、子どもの側には「自分なりに考えてやっているのだから、信頼してほしい」という気持ちがあるかもしれません。この掘り下げたところにあるものを「本心」というのです。いまのは例ですから、状況によってちがう「本心」もあるでしょうし、いろんな「本心」がからみあっている場合もあるでしょう。
やっかいなのは、自分でも自分の「本心」がつかめていないことがしばしばあるということです。とくに、対立の場面では感情が激しく動いているので、より難しいのです。
親の側は「心配」、子どもの側は「信頼してほしい、(信頼されていないように感じて)傷つく」といった気持ちを表現することで、相手への理解が深まり、やりとりはずいぶん変わってくるのではないでしょうか。
参照: 『ぶつかる力 ひきあう力~対立と解決~』人権学習シリーズVol.5 財団法人大阪府人権協会編集、大阪府制作企画部人権室発行 60~61頁>